©漆原侑来（秋田書店）／桃源暗鬼製作委員会

12月26日に放送されたアニメ『桃源暗鬼』第二十四話放送後に、アニメ『桃源暗鬼』～日光・華厳の滝編～制作決定が発表された。あわせて日光・華厳の滝編ティザービジュアルと、続編制作決定記念PVが公開された。

 
『桃源暗鬼』はシリーズ累計発行部数500万部を突破した「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で人気連載中の漆原侑来による漫画を原作とし、日本人なら誰もが知っている昔話「桃太郎」を題材に、鬼の血を引く者たちと桃太郎の血を引く者たちの争いを描く新世代のダークヒーロー鬼譚で、2025年7月より京都編、10月より練馬編が放送されていた。

 
ティザービジュアルに描かれるのは等々力 颯。日光・華厳の滝編に登場する新たな鬼神の子であり、四季が属する鬼機関とは独立した組織である鬼國隊を率いる重要人物で、渦巻く風の中で刀のような血蝕解放を見せている。続編制作決定記念PVは京都編、練馬編の名場面を詰め込んだ最後に、等々力 颯の声を聴くことができる。激しい戦いを終え、鬼と桃の因縁の歴史や自身の置かれる状況を少しずつ理解し始めた四季の前に現れる新たなる強者は敵か味方か――新たなる展開への期待を掻き立てるPVとなっているので、何度も見返してほしい。

 
アニメ『桃源暗鬼』第一クール・京都編、第二クール・練馬編は各種プラットフォームにて配信中。またアニメ『桃源暗鬼』公式SNS（X・YouTube・TikTok・Instagram）では随時最新情報をお届けしているため、ぜひフォローして続編の放送を楽しみにお待ちいただきたい。

 
さらに今回は、12月13日に開催された「桃源暗鬼スペシャルイベント ONI×MOMO CLASH!」昼の部の様子をお届け。本公演はTVアニメ『桃源暗鬼』京都編・練馬編の集大成として豪華キャスト陣12名が集結し、トーク＆バラエティに生アフレコにと盛りだくさんのイベントである。ぜひこのレポートとともに、TVアニメ『桃源暗鬼』の放送を振り返ってお楽しみいただきたい。

 

「桃源暗鬼スペシャルイベント ONI×MOMO CLASH!」オフィシャルレポート
テレビ放送の最終話間近の12月13日、和光市民文化センター・サンアゼリアにて「桃源暗鬼スペシャルイベントONI×MOMO CLASH!」が開催された。世はクリスマス一色のなか、ステージだけでなく、客席までも『桃源暗鬼』を象徴する黒・赤・白に染まる会場内。前夜に第二十二話『虚しい戦い』が放送されたばかりとあって、観客もキャストもスタートからフルスロットル。本レポートでは昼公演の様子をお届けする。オープニングトークはそれぞれのキャラにまつわる挨拶が続き、会場を沸かせた。

 

本イベントは12人ものキャストが登壇する、アニメ『桃源暗鬼』初の大型イベント。鬼機関サイドからは一ノ瀬四季役の浦 和希、無陀野無人役の神谷浩史、皇后崎 迅役の西山宏太朗、屏風ヶ浦帆稀役の石見舞菜香、矢颪 碇役の坂田将吾、手術岾ロクロ役の三浦 魁、漣 水鶏役の愛美、花魁坂京夜役の木村良平、淀川真澄役の田丸篤志の９人、桃太郎機関サイドは、練馬編の主要キャラである桃寺神門役の土岐隼一、桃華月詠役の浅沼晋太郎、桃角桜介役の小野友樹の３人が参加した。桃太郎サイドが少ないことから、土岐は「深夜さん（沢城千春）の分までがんばります」と宣言した。

 

司会を務める川畑一志（日本テレビアナウンサー）から「今日は鬼と桃太郎で仲良くしてほしい」と言われると、浦がすかさず土岐に「仲良くしてくれます？」と尋ね、微妙な反応を返される場面も。先行き不安ななか、さっそく視聴者に募った質問に答えていくコーナー「桃源暗鬼ート」がスタート。

 

「土岐がアフレコ中、『神門の四季へ疑惑は、恋人の浮気を疑うようなイメージで』と指示を受けた」という情報から、「アフレコ中の印象的な出来事」の話題に。浦は「四季はヤンキーっぽく」というディレクションに触れ、そのさじ加減が難しかったと語る。

 

そして「最終話に『これぞヤンキー』と思えるセリフがあるので注目してほしい」と会場の期待を煽った。その後は奇しくもその場にいない桃巌深夜役の沢城千春、遊摺部従児役の花江夏樹の話題に。土岐が沢城について「表層と内面を気持ちよく演じ分けていた」と絶賛すると、浅沼・小野が「（演技が過剰でもはや）気持ち悪かった」とすかさず補足。桃太郎内での深夜の立ち位置が浮き彫りとなった。石見は、帆稀に絡む従児のアドリブには、放送されていたものよりもっと際どいものがあったと暴露。花江の業界生命を危ぶむ声も上がり、和気あいあいとしたアフレコ現場の雰囲気をのぞき見できた一幕となった。

 

次なるコーナーが宣言されるやいなや、壇上に早押しボタン付きのテーブルが運び込まれる。ざわつくキャスト陣へ、司会席へと移動した神谷がおもむろに「楽しいのは今だけだ」と告げ、「無陀野先生のONO×MOMO CLASH特別授業！」が始まった。「羅刹学園でこぼこ（浦、西山）」「羅刹学園女子（石見、愛美）」「羅刹学園男子（坂田、三浦）」「鬼機関隊長（木村、田村）」「桃太郎機関（土岐、浅沼、小野）」５チーム対抗のポイント式クイズコーナーで、一番ポイントを稼いだチームには高級焼き肉券が進呈されると聞き、がぜんやる気を出すキャスト陣。正解をすれば10ポイントだが、それ以外にも神谷の采配でポイントの増減ありというルールだ。説明中、誤ってボタンを押した羅刹学園でこぼこチームがさっそく５ポイント減点され、まさかのマイナススタートに「理不尽！」の声が上がる。珍回答は容赦なく減点するも、面白い回答や神谷の圧に耐えきった者にはどんどん加点がされていった。第１問である京都クイズ問題の時点ですでにポイントが乱高下、勝負の行方が見えなくなっていく。

 

続く「能力コピークイズ！」では、「『無陀野無人と自分が似ている部分はどこですか？』というベタな質問に、神谷はどう答えるか？」を早押しで回答。前問で珍回答を繰り返し、神谷に何度も「もう一度言ってください」と圧をかけられていた羅刹学園男子チームが今回も果敢に挑戦。坂田が神谷のモノマネを披露すると、壇上全員から詰められる結果に。終盤には鬼機関隊長チームが椅子に座ってのんびりし始め、周囲からつつかれる場面もあった。なお正解は「ネクタイをしている」で、「今日限定！」と神谷は総ツッコミを受けることに。その後の「細菌操りクイズ！」では、羅刹学園女子チームが「アフレコ現場で一番優しかったのは神谷さん」と正解よりも加点を狙う回答をしたことで、「（その忖度は）ズルい！」と騒ぎ立てる男性キャスト陣。対抗するように木村が「（神谷）浩史が優しいのは前提だろ？」と神谷との仲の良さをアピールするなど、ポイントの争奪戦は混沌としていった。

 
その後もポイントの加点・減点は続く。最後の勝負「視覚操作！インサイダークイズ」では、鬼機関隊長チームが40ポイントと高得点を獲得。これは優勝かと得意げにポーズを決めるも、結果は手堅く正解を重ねていた桃太郎機関チームが43ポイントと僅差で優勝。当の優勝チームは「なんの３点!?」「どこか（京都クイズ）で２点引かれた気がする」と、半端な点数への驚きでそれどころではない様子だった。

 

コラボイベントやグッズの最新情報を挟み、イベントの後半は名場面の生アフレコへ。鬼たちの血蝕解放シーンや、練馬での桃太郎たちの邂逅、そして放送されたばかりの第二十二話からもシーン選出があり、土岐の鬼気迫る演技に観客席の空気もピリッと引き締まる。しかし生アフレコの感想を問われると、土岐はイベント前半で触れたディレクションの話題を持ち出し、「まさに浮気現場を目撃した場面」として挙げていた第十九話「弱者の声」の再会シーンに言及。「効果音が付くとより臨場感があり、演技に力が入った」と言うと、会場内には笑いが。浦とふたりで「見つかっちゃった♪」「見つけちゃった」と笑い合い、さらに笑いを誘った。

 

壇上からも名残惜しさを感じつつ、あっという間にエンディング。挨拶の締めを任された浦が、ひとつだけ伝えたいことがあると前置きし、第二十三話のアフレコの様子を語りだす。「アフレコが終わったあと、しばらくソファーから立ち上がることができませんでした。第二十三話には、これまで四季やみんなが歩んできたひとつの集大成といえるシーンがたくさん詰まっています」と告げ、この先もアニメが続くよう、引き続き作品への愛を観客に願った。その後、突然「ありがとうございました！」と叫び、タイミングに乗れなかったキャスト陣がズッコケ。「合図をしろ」と詰められる浦を見かねて、神谷が「もう一回やろう！」と仕切り直し、今度こそ全員で声をそろえて来場の感謝を伝えた。それぞれが捌けていくなか、浦と土岐が拳をぶつける姿に拍手は一層大きくなっていく。外は雪の予報も出ていたが、始終寒波を吹き飛ばすようなあたたかく、熱いイベントとなった。

 

続編制作決定記念PV

https://youtu.be/DygVpkacKqQ

 

TVアニメ『桃源暗鬼』

京都編・練馬編　各種配信プラットフォームにて好評配信中

 

あらすじ
「お前は鬼の血を継いでいる……」
一部の人間に脈々と受け継がれる「鬼」と「桃太郎」の血。
はるか昔、自らの凶暴性を自覚するが故にひっそりと暮らしていた「鬼」だったが、そこに「桃太郎」が攻め入った。
それぞれが「桃太郎機関」「鬼機関」を組織し、抗争すること何千年。
突然の“桃太郎”の襲撃で、自分が“鬼”だと知る主人公・一ノ瀬四季。
自らの血に棲む“鬼”と出逢った四季の宿命とは———。
———新世代ダークヒーロー鬼譚、ここに開幕!

 

キャスト
一ノ瀬四季：浦 和希
無陀野無人：神谷浩史
皇后崎 迅：西山宏太朗
屏風ヶ浦帆稀：石見舞菜香
矢颪 碇：坂田将吾
遊摺部従児：花江夏樹
手術岾ロクロ：三浦 魁
漣 水鶏：愛美
花魁坂京夜：木村良平
淀川真澄：田丸篤志
並木度 馨：石谷春貴
桃宮唾切：岸尾だいすけ
桃草 蓬：伊瀬茉莉也
桃巌深夜：沢城千春
桃寺神門：土岐隼一
桃華月詠：浅沼晋太郎
桃角桜介：小野友樹
一ノ瀬剛志：小山剛志
桃屋五月雨：増谷康紀
校長：緒方恵美

 

スタッフ
原作：漆原侑来「桃源暗鬼」（秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載）
監督：野中阿斗
監督補佐：橋本裕之
シリーズ構成・脚本：菅原雪絵
キャラクターデザイン：網サキ涼子
美術設定：別役裕之
美術監督：Scott MacDonald
色彩設計：多田早希
撮影監督：芹澤直樹
ＣＧ監督：福島涼太
編集：岡崎由美佳
音響監督：飯田里樹
音楽：KOHTA YAMAMOTO
音楽制作：ポニーキャニオン
アニメーション制作：スタジオ雲雀

 

京都編オープニング主題歌：THE ORAL CIGARETTES「OVERNIGHT」
京都編エンディング主題歌：BAND-MAID「What is justice?」
練馬編オープニング主題歌：超学生「阿弥陀籤」
練馬編エンディング主題歌：eill「ACTION」

 

原作：漆原侑来（秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載）
第1巻～第27巻発売中！
https://www.akitashoten.co.jp/comics/4253280013

 

インフォメーション
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TVアニメ『桃源暗鬼』公式オンラインストア：https://tougenanki-animestore.com/
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